【大学】
○カリキュラム運営
- 平成15年度改組への対応(学年進行に伴う新設科目開講等)
- 平成17年度新学部設置準備
- 平成18年度福祉臨床学科保育士課程設置準備
○卒業判定作業の機械化
○履修登録作業の改善(OCRの導入)
○平成17年度シラバスweb公開準備
○非常勤講師控え室の整備
ソウル女子大学との協定締結をはじめとし、海外協定大学との交流を活発に行った。また100名を超える学生が各種の海外研修に参加した。平成17年度以降から開始される新規研修「海外中国語研修」「海外福祉研修」の現地視察を行った。
○海外大学他教育機関との交流
- ソウル女子大学(韓国)と新たに協定締結。
- 東北師範大学(中国)から交換留学生1名受入れ。
- 東北師範大学(中国)より学長以下4名来学。
- ソウル女子大学、東北師範大学への表敬訪問
- J. Miller教授招聘(トロント大学)
- E. Morley女史招聘(トロント大学附属小学校校長)
○海外研修
- 海外研修 6種
「海外英語研修」「海外英語・文化研修」「海外教育実地研究」「海外芸術研修」「イギリス英語教育実地研究」「大学洋上セミナーひょうご2004」
- 海外インターンシップ JMP(アメリカ)
○留学
文学・文化教養講座:従来の公開講座の発展版で30講座を開講し、大学の知を地域に提供した。「知的障害のある人のためのオープン・カレッジ」は文部科学省の2004年度大学等開放推進事業の「先進的モデル講座」として採択された。
- TOEIC対策講座:TOEICのスコア・アップを目標に6講座を開講。
- パソコン講座:就職活動やオフィスで役立つ資格対策講座を中心に3講座を開講。
- 就職・資格講座:就職活動を有利に展開するための資格対策講座を6講座開講。
- その他、補完教育講座として「保育園・幼稚園採用試験のためのピアノレッスン」を、入学前講座として日本語表現講座、英語コミュニケーション講座を開講。
学生の図書館利用サポートの為、利用案内と検索講座を充実、各種データベースを駆使した検索講座を実施した結果、年間を通じて合計645名(基礎演習480名、中級編9名、上級編25名、ゼミ単位12ゼミ124名、個人指導7名)が受講。
大学院生修士論文の基本事項(論文名・副題・著者・卒業年度・専攻名)を著者の許諾範囲内でデータベース化、本学の研究成果として図書館HP上で公開。
大学院などでは図書資料以上に電子資料と逐次刊行物の利用が多く、相互利用制度による資料入手等、各種ツールを利用して資料提供に努めた。また、本学所蔵資料の充実と共に相互利用受付件数も増加の一途を辿り、学外にも提供、図書館ネットワークの一端を担う。
特記事項としては、Microsoft School Agreement 3.3(Microsoft Office Professionalリース契約)を導入することで、大学のOffice製品のライセンスを一元管理し、コスト削減を図った。
なお、ソフトウェア購入費用は、私立大学情報教育協会の高度情報化推進特別経費の教育学術コンテンツとして補助金申請を行なった。
○課外講座として、つぎの講座を実施した。
- 「インターネット電子メール入門課外講座」(平成16年4月) 参加者 5名
- 「SPSS入門編」(平成16月11月) 参加者 11名
- 「パワーポイント入門編」(平成17年1月) 参加者 21名
○「年報」発行については、教育研究センターで論文掲載を一括するため、発行を見送る。
○「利用案内」(全48ページ)を2000部作成し、学生、専任教員に配布。
○ネットワークリフレッシュ工事に伴い、旧ネットワーク機器、旧教育用サーバ・システムの保守契約を解約。
新たに(1)ネットワーク機器、(2)教育用サーバ・システムの保守業務委託を行いコストの節約を図った。
○教職員用メールサーバにウィルス駆除ソフトウェアを導入。
○ネットワークリフレッシュ計画に伴い、以下の4つの工事を実施した。
(1)LAN幹線の増設
- 各建物間の通信速度が100Mbpsから1Gbpsに約100倍に速度アップ。
- 将来の幹線光ケーブル増設工事コスト削減のために光ケーブルを圧送できるABFケーブルを敷設。
- 安全性を重視し、FDDI方式からSTAR方式へ変更。
(2)無線LANの新設
(3)教育用サーバ・システムの移行
- VOD(動画配信)サーバを導入、録画した授業をホームページで視聴可能。
VODサーバへのアクセス数、平成16年度2,527件。
- Web Mailサーバを導入することで自宅のコンピュータだけでなく、携帯電話等でもメール送受信が可能に。また、SSLを導入し、メールを暗号化して送受信。
(4)教室用プロジェクタの導入
- 421教室(6500lm)、411教室(3500lm)、412教室(3500lm)、133教室(3500lm)、311教室(3500lm)に高性能プロジェクタを導入。
- 携帯用プロジェクタを3台導入し、プロジェクタが設置されていない教室等でもデジタル教材を提示が可能。
(5)POWERDCOMの回線導入工事を施工。
○本学HPのTOPページのアクセスは、1週間平均、約4,000件。
以上のネットワークリフレッシュ工事の(1)・(2)・(3)を文部科学省の平成16年度私立学校施設整備費補助金(私立学校教育研究装置等施設整備費(私立大学・大学院等教育研究装置施設整備費))、平成16年度私立大学等研究設備整備費等補助金に補助金申請を行い、補助対象事業経費51,494,276円の内、25,095,000円の補助金が交付されることとなった。
本学の教育理念の実現を図るべく、平成16年4月には教育研究の充実と発展及び社会の発展に資するために、教育研究センター(子ども教育研究所、福祉・障害児教育研究所、高等教育開発研究所、人権教育研究所)を開設し、各種講演会・シンポジウムを、子ども教育研究所が2回、福祉・障害児教育研究所が2回、人権教育研究所が1回それぞれ下表の内容で開催。
主催研究所 |
内 容 |
実施日 |
場所 |
参加者 |
(1)こども教育研究所 |
「適切な幼児カリキュラムの開発」
「子どもの未来を支える保育者の役割」
B. スポディック博士、小田豊氏他 |
5月14日 |
ポートピア
ホテル |
400名 |
(2)子ども教育研究所 |
「子どもとスポーツ」(平尾誠二氏)
「今こどもとどう向き合うか」(E, モーレイ氏) |
6月19日 |
学生会館
記念講堂 |
200名 |
(3)福祉・障害児教育研究所 |
「子どもたちはやっぱりすごい」
「子どもと居場所を考える」今、子どもが危ない
牧口一二氏、待井和江氏、安藤忠氏他 |
7月11日 |
4号館
421号教室 |
150名 |
(4)福祉・障害児教育研究所 |
「デンマークの社会福祉、医療、教育制度」
「Talk to Talk 福祉の華を咲かせよう」
GONVER MUNCH 氏,KARIN GREVLUND 氏
千葉忠夫氏、斎場三十四氏、安藤忠氏他 |
12月7日 |
4号館
421号教室 |
150名 |
(5)人権教育研究所 |
「大学教育と人権」石元清英氏 |
1月19日 |
4号館
421号教室 |
80名 |
「神戸親和女子大学研究論叢 第38号」
「親和国文 第39号」(国語国文学会)
「英語英文学 第24号」(英語英文学会)
「児童教育学研究 第24号」(児童教育学会)
「福祉臨床学科紀要 創刊号」
「教育専攻科紀要 第9号」
「“あがり”とその対処法」有光興記著
「臨床心理学を基本から学ぶ」丸島令子、日比野英子編著
○(本学の学会)
主催学会 |
内 容 |
実施日 |
場所 |
参加者 |
(1)児童教育学会 |
保育セミナー「音楽を通して楽しむための講座」 |
5月23日 |
本学体育館 |
180名 |
(2)国語国文学会 |
講演会「東アジアの日本語―旧統治領に残存する日本語について」 |
6月25日 |
本学412号 |
80名 |
(3)国語国文学会 |
漢字文化振興会講演会「漢詩の楽しさー日本の心―」 |
10月30日 |
シーガル
ホール |
100名 |
○(本学で開催された学会)
(1)日本保育学会 5月15・16日
(2)日本教育実践学会 11月20・21日
(3)阪神近代文学会 12月11日
9 親和行事(入学生オリエンテーション行事) |
11,405千円 |
5月7日〜8日に実施され、ほぼ計画どおり執行した。
■実施場所: 児童教育学科 淡路島 総合文化学科 京都 心理臨床学科 大山 福祉臨床学科 淡路島
■参加人数:学生524名、教員57名、職員8名、計589名
- 入試制度の拡充(後期推薦、専門高校推薦、センター試験4科目型の導入)を行った。
志願者総数は1,508名(前年1,592名)で、対前年比95%。
- 3月末に協定校・親和女子高校対象特別入試を行い、3名の入学者を確保。
- 入学金返還問題に伴い、入学辞退を3月31日まで認め、中締め日を3月24日に設定。
3月24日以降の辞退者は1名。
- 岡山、広島地方の志願者増加及び知名度を上げるため、年末年始にかけてJR車内吊り広告を実施。
- 高校教員対象入試説明会とオープンキャンパスは、例年どおり実施。
就職部では、厳しい就職環境を見据え、就職支援体制を強化し、下位年次から早めに意識付けるとともに、生涯学習センターと連携して各種資格講座を開催。
平成16年度の進路状況は、別紙資料「進路状況一覧」のとおり、就職率は93.3%で昨年の90.1%を2.2%上回った。就職先では、福祉及び教育関係に、児童教育学科が87.2%を占め、全学科平均でも56.9%と過半数を占める。
(1)一般学生対象の奨学金 8,620千円
- 授業料減免が13名(学部10、大学院3) 734万円
- 貸与奨学金は新たに9名に貸与、完済者は10名。
平成16年度末の貸与者及び貸与残額は、60名、3,135万円。
- 学術、文化、スポーツ、社会活動などで卓越した成果を挙げた学部生または団体に給付する奨励奨学金は個人3、団体2の5件、25万円。
- 学習奨励奨学金は1名。
- 平成16年度は新潟中越地震及び台風23号で学費支弁者が大きな被害を受けた学生に秋学期の授業料を減免することにしたが、該当者は1名。
(2)留学生に対する奨学金 44,275千円
- 授業料の30%を減免する奨学制度に学部70名、大学院7名、1,768万円を超え、昨年比14名、177万円の増。
- 1年次生は月額3万円、2年次生以上は同5万円を給付する給付奨学金
昨年より11名、515万円増加し54名、2,345万円。
- 本学の提供する学生寮に入居した留学生に月額2万円の住宅補助をおこなっているが、平成16年度は15名、314万円。昨年に比べ、2名、36万円の増加。
課外活動は、文化・学術研究・体育・ボランティア等のクラブ活動や学園祭等多岐にわたる。これらの自主活動に対する振興については、学生生活における自立性・社会性の育成、または学生相互の啓発等、人格形成上の教育効果を期待して実施している。
中でも特筆すべきことは、平成16年の夏、台風23号による大きな被害を受けた兵庫県豊岡市の幼稚園や小学校において、児童教育学科の学生を中心にボランティア活動が行われ、地元の子どもたちや関係者から大変喜ばれた。
クラブ活動ではソフトボール部が関西学生秋季リーグ戦において念願の初優勝。
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科 目 |
内 容 |
金額 (円) |
備 考 |
(1) |
建物 |
無線LAN |
1,180,200 |
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(2) |
建物 |
ネットワーク管理室空調 |
535,395 |
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(3) |
構築物(庭園) |
図書館前庭園灯 |
118,650 |
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合 計 |
|
1,834,245 |
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【中学・高校】
○教育理念
本校においては、ひとりひとりが自分の中の伸ばすべき自分を見つけ出し、それを育てていくことで、ひとりの女性としての自己を創り上げていくことを大きな教育目標としている。
学習面では、個々の知的関心・知的好奇心を育て、自分の追求すべき分野を発見し、さらに大学教育の場で専門性を身につけるべく指導している。また、学園は神戸親和女子大学を設置しており、中高大と一貫した教育体制の中、個性豊かな女性としての人格形成を目指している。一方、各自の人間性の伸長に対応し、自己の特質を伸ばすにふさわしい学部・学科を研究して進学すべくきめ細かな進路指導を実施している。
生活面では、基本的な生活習慣を身につけ、思いやりのある女性となるよう指導し、生徒たちが将来、自分を律し、自立した女性となるため、学校生活においてのびのびと行動し積極的に活動できるようなサポート体制を堅持している。
○教育課程(カリキュラム)について
中学では、必要な教科については標準単位以上の増加単位を設けて、基礎学力の充実に主眼をおいたカリキュラム編成している。また、全人教育の立場から、体ののびやかな発育、豊かな情操を育てる芸術教育の充実も図っている。
高校では、教科課程は個性に応じた進路(大学進学)実現のため幅広く編成している。また、2年生からコース制を採用、生徒個々に対応したクラス編成を実現し、3年生では、自分の能力、適性、興味、関心などにより、大学受験に対応した文系(国公私立文系)、理系(国公私立理系)のコースを選択できるようにしている。
○学校行事
ほとんどの学校行事(文化祭、球技大会、体育祭、音楽会…)が、親友会(生徒会)を中心とした生徒自身の手で作り上げ、中学生、高校生が一体となって、企画から実施運営にいたるまで組織的、創造的に実施している。
○ボランティア活動
介護講座、介護体験学習の実施。また、青少年赤十字に全校加盟し、ボランティア活動を通じて人を理解する心や、人を思いやる心の育成に努める。
○クラブ活動
文化部23部、運動部9部のクラブが、中学生、高校生が一体となって活動している。最近では、器楽部、コーラス部、ギター部、書道部、美術部、写真部などに全国レベルの活躍が顕著である。
個別事項
(1)異文化理解教育
- オックスフォード大学英語・文化研修(国庫補助対象事業) 2,491千円
7月24日〜8月14日 高校2年生48名参加
午前90分*2 EFLの授業
午後60分*1 「英国の文化・社会」の授業
放課後 種々のアクティビティに参加
週末 近郊の史跡等へ研修旅行
- 異文化体験旅行(韓国)(国庫補助対象事業) 1,547千円
8月24日〜28日 中学生105名 高校生29名参加
京畿女子高校との交流会
板門店・戦争記念館・国立博物館等見学
- 外国人講師による英会話授業(継続)
5名 週54時間
中学1〜3年「総合学習」高校1年「英会話」クラスを2つに分け少人数で実施
(2) 数学科 土曜学習会の充実(継続)
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科 目 |
内 容 |
金 額 |
備 考 |
(1) |
土地(改良) |
テニスコート整備 |
4,000,000 |
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(2) |
建物(その他) |
中学棟及び高校棟部室屋上緑化整備 |
3,990,000 |
県補助対象事業 |
(3) |
構築物(庭園) |
旧中学棟跡地緑化整備 |
16,323,615 |
県補助対象事業 |
(4) |
構築物(その他) |
南斜面整備 |
9,870,000 |
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施設関係計 |
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34,183,615 |
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(5) |
教育研究用機器備品 |
体育館音響工事 |
2,500,000 |
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(6) |
教育研究用機器備品 |
図書室壁面本棚設置 |
1,120,000 |
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(7) |
教育研究用機器備品 |
理科実験機器更新 |
2,838,000 |
理振補助対象事業 |
(10) |
図書費 |
図書購入費 |
4,559,986 |
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計 |
|
6,458,000 |
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合 計 |
|
51,659,601 |
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(注)設備関係のうち主なものしか記載していないので、決算書とは一致していない。
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