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理事長メッセージ

親和学園からのご報告
 〜新型コロナウイルスの感染拡大防止に対する対応〜

理事長

 新型コロナウイルスの感染が地球規模で猛威を奮っています。1月に武漢から感染が報告されて以来、2月、3月と瞬く間に感染は世界に拡大して参りました。日本でも2月のダイヤモンド・プリンセス号での感染をはじめ、徐々に(欧米に比べて)感染が拡大し、4月7日には東京・大阪・兵庫など7都府県に「緊急事態宣言」が発令されました。同16日には全国に発令が拡大され、現在に至っています。5月4日には、さらに5月末まで緊急事態宣言の延長が発表されました。なお、兵庫県は特別警戒都道府県に指定されています。
 このような状況下、とくに外出の自粛要請が長期化する中、みなさまには心身のご負担が増しているものとご推察申し上げます。今後も、体調・健康管理に努められ、この困難を乗り越えていかれることを祈念いたします。
 さて、今日は、親和学園が今回の新型コロナウイルスの感染拡大防止にどのように対応してきたかについてご説明申し上げ、ご理解をお願いする次第です。
 
 新型コロナウイルスの感染拡大防止への対応は、学園の危機管理委員会規程に基づき「対策本部」(本部長:理事長)を設置し、政府及び兵庫県の方針に準拠し行ってまいりました。状況の変化に応じて政府や兵庫県の方針が変わるたびに各設置学校(大学及び中学校・高等学校)の危機管理委員会で対応策を検討してきました。

1.  新型コロナウイルス感染拡大防止の基本方針
 学園の基本方針は、第1には、私たちにとっての最重要かつ最優先事項は生徒・学生・教職員、そしてその家族のみなさまの健康・安全を守るということです。さらに、そのことによって社会の人々の健康・安全の保持に貢献するということです。
 次に、この方針を達成する過程において園児・生徒・学生の教育の質を保持し向上させるという私たちのミッションを果たすということです。どういう状況においても生徒・学生の健康・安全と教育の質的向上を両立させていくことを、今後も、学園の教学&経営の基本方針として堅持して参ります。
2.親和中学校及び親和女子高等学校の対応
 親和中学校・親和女子高等学校については、兵庫県の方針に従い3月3日からより休校措置を講じました。当初は、登校日など設定し、生徒の勉学及び生活指導を行っていましたが、4月からは全面休校となっており、オンラインによる授業を行っています。4日の政府の「緊急事態宣言」の延長に伴い、5月6日まで休校措置を延長いたしました。さらに、兵庫県の方針に従い、5月末日までの休校を決めました。なお、中学・高校の卒業式及び入学式につきましては、感染防止の環境整備に努めた上で、簡素な形ではありましたが、予定通り、挙行することができました。
 親和中学・高校のウエブによる授業については評価も高く、神戸新聞の電子板でも取り上げられ注目されました。教員がチームを組んで、オンライン授業の充実に努めています。面接授業が再開された後も、この経験を生かした魅力的な授業が展開できるものと期待しています。
 なお、休校が長く続く場合、大学進学を控えた高校3年生の勉学指導については、文科省及び兵庫県の方針を参考にしながらより良い対応を考えていく所存です。ウエブによる授業では進学指導の面できめ細かい指導が十分でないところもあり、面接授業の再開(一部又は全部)について、兵庫県に相談の上で状況を慎重に見極めながら判断していきたいと思っています。
3.神戸親和女子大学の対応
 大学の方は、新型コロナウイルスへの対応が必要になった2月及び3月は春休みと重なって、学生に対する指導・助言は基本的にホームページ等で行いました。ただ、3月20日に予定しておりました卒業式はやむなく中止としました。さらに、4月の入学式も同じように、1000人を越える学生・保護者が一堂に会しての式典は無理と判断して、中止の決定を致しました。楽しみにされていた学生及び保護者の皆様にはまことに申し訳なく慙愧に耐えない気持ちでいっぱいです。
 当初、4月の20日から授業開始の予定でしたが、さらに感染拡大に歯止めがかからない状況を受けて再開予定を5月11日に再延期し、それまでは4月27日からウエブによる授業(遠隔授業)を行い、現在に至っています。しかし、5月4日の政府の「緊急事態宣言」の再延長に先立ち、4月24日の会議において授業再開を6月1日といたしました。結果として、遠隔授業をそれまで続けることになりました。ただ、大学においても、6月以降については、文科省の方針等を参考にして、環境が許せば、休校(一部又は全部)を解き、最終学年である4年生から順次、学生の勉学・就職指導からを行うことも視野に入れて、準備を行う所存です。
4.生徒・学生の勉学及び生活支援策について
  授業について一番の課題は遠隔授業(ウエブによる授業)でした。ウエブ授業は慣れないこともありますが、前提となるネット環境の整備が、教員の側でも、生徒・学生の側でも100%十分ではなかったからです。この環境整備に結構時間を要しました。教員は情報系の教職員から指導やアドバイスを受け研修に努めました。また、生徒・学生の自宅や下宿でのインフラの整備のアンケートを実施し、十分でない生徒・学生にはタブレットの貸出しや貸与を準備しています。大学では当面100台のタブレットの貸出しを行う予定です。
 ただ、休校が一部又は全部解除されても、このオンラインでの授業の経験は将来生かされることは間違いありませんし、親和学園でも生かしていく所存です。親和教育に新しい可能性を拓く教育方略として取組んでいきたいと考えています。とくに、オンライン授業は海外の学校・大学との交流をさらに拡大する効果的な手段となるものとも考えています。
 一方で、デジタル化が進むにつれて、人間と人間の繋がりや関係がいっそう重要になるとも思っています。その意味において教員と生徒・学生とが直接に向かい合って教え学び合う教育的意義はかけがえのないものだと考えています。生徒・学生個々人にとっても、この度の経験は余りに過酷なものでしたが、この経験から種々の生き方を学び成長し、自分自身のオリジナルな未来を切り拓いていってほしいと願っています。その過程を支えていくのが教職員のミッションだと思っています。
 次に、新型コロナウイルスの感染拡大により経済的に厳しい状況に追い込まれた生徒・学生の大学生活支援についても検討を進めています。従来の奨学金制度の拡充を図るとともに、新規の特別奨学金制度の設置を検討しています。文科省の学生支援策と平行して、経済的理由により勉学の継続が困難な生徒・学生を対象とする本学独自の奨学金制度の設置を優先的に充実させる予定です。
5.教職員の勤務状況
 新型コロナウイルス感染拡大防止のために、教職員の勤務についても大きな変更を行いました。親和学園では、学校・大学の休校が続く中、教職員の体調・健康管理のためと感染防止の観点から、すでに4月当初より教職員の勤務について、在宅勤務(テレワーク)と職場勤務との割合を5対と5としていましたが、政府のオフィスでの勤務8対2にする要請に対応して、4月15日より教職員の勤務態勢を8対2に強化・変更しました。とくに、交通機関を利用して通勤している職員については、通勤上の感染リスクを回避するために、原則、在宅勤務としました。現在も、部署により若干の勤務変更を認めていますが、基本的には、これまでの勤務態勢を継続しています。
6.今後の授業展開の考え方について
 先にも言及しましたが、状況にもよりますが、現在にところ、7月とか8月までの完全休校は想定していません。政府や兵庫県の方針に基づきながら状況に応じて通常の面接授業の再開を一部でも判断していく予定です。生徒・学生の心身の健康と学びの持続と向上という観点からも、数か月に及ぶ休校は適当ではないと考えています。もちろん、生徒・学生の、そして教職員の健康と安全が最重要かつ最優先事項であることに変わりはありません。その意味においても、新型コロナウイルス感染の一日も早い終息を願っています。

 以上、新型コロナウイルス感染拡大防止にための学園の対応について述べて参りましたが、ほんとうに未来が読めない状況(いや時代)になっています。しかし、こういう時代だからこそ、基本的な理念(考え方)をしっかり堅持しながらも、具体的には柔軟な対応をしていくことが肝要だと思っています。そのためには、生徒・学生・教職員の共通理解と協力はもとより、保護者のみなさまの深いご理解とご支援が欠かせぬことだと思っていますし、さらには、社会的な理解と評価も必要だと認識しています。
 このような考えから、少し長くなりましたが、学園の対応について説明しました。今後とも、親和学園の教育研究にご理解とご支援をお願い申し上げます。
  終わりになりましたが、このような厳しい状況の下、みなさまにはぜひとも体調・健康管理に努めてくださいますよう祈念申し上げます。どうぞご自愛ください。

2020年5月12日
学校法人親和学園
理事長  山根 耕平




〒657-0022 神戸市灘区土山町6番1号 学校法人 親和学園